ー現在ー

「眞子ー、まだ犬怖いのかよ。 いつまでも子供だな」

そうあたしに言うのはあの時の男の子である小林晴樹。

晴樹はあたしのひとつ年上で、誰にでも優しいのに…

あたしにだけは妙に意地悪!

そんな晴樹、あたしは好きだけど!

「怖くないもんっ!いつまでも子供扱いしないでよねっ!」

高校も同じってこともあって、登下校は晴樹の部活がないときは必ず一緒。

いつまでもこれが続くって思ってた。

でも、あたしのその考えは間違ってた。