【短編】なんであいつに勝てないの?!





「は??…」








葉山のしかめたような声が聞こえた。瞬間に冷たい手がおでこにあたって、気持ちがいい。









「あつ…っこいつ熱だわ。」









ふわふわして眠たくて、私は、そのまま意識を手放した。










遠くで私を呼ぶ声が聞こえたけど、答えることなく眠りの底に落ちていった。