なんだ。間違いか…

キーンコーンカーンコーン…

チャイムがなったと同時にいつも異常に騒がしくなる教室。

「キャー!rainbowfriendのみなさんと渡辺さんと同じクラスになるなんて嬉しい!」

などとみんなうるさい。私は早くこの教室から出たくてみんなと一緒に屋上へ走った。

「はぁ、はぁ。ちょ、速いよ。華音。」

「わがままだな。相変わらず。華音のおかげで毎回毎回足が早くなってるような気がするよ。」

私は全くわがままではない。

「なによそれー。わがままってなによ」

いつもと同じ会話が校舎の屋上に響いた。