「じゃあ、渡辺は西園寺の隣な。」

え！私の隣？！

「はい。」

そう言って私に、

「よろしく。西園寺さん。」

と言ってきた。

ヒロよりもワントーン低い大人の声につい

うっとりしてしまうところだった。

「よ、よろしく！」

と、その瞬間…

「お、お前、あの西園寺か？！」

渡辺がいきなり大声を出すのでビックリした。

「あの西園寺って？」

あの西園寺ってゆわれても分かんないよ。ってかこの人私のことしってるの？

「あ、いや、やっぱり違うか。ごめん、間違いだったみたいだ。」