なんとか間に合った私は急いで教室に入っ

た。

いつもと変わらない学校、いつもと変わら

ない教室なのに、今日はいつもよりやけに

騒がしかった。


「ねぇ、ヒロ。今日ってなんかあったっ

け?」


私は隣の席の幼稚園の頃から一緒に過ごし

てきた幼なじみの神谷ヒロに聞いた。


「あ?何もねーよ。」


「ふーん。って、あ?じゃないでしょ。相

変わらず口が悪いわね。」


「華音にゆわれたくねーし。元ヤンキーの

くせによ。」


「ちょ、そのことは禁句よ!禁句!」


「はいはい。うるせーな」