「お前がやられたら私は如何すればよいのだ愛しい孫よ」

心配そうにルカの髪をときながら前王は言う。

え??孫??

「孫~ぉ???」

「ああ母方のな。父なのだ。」

初めて聞いたぜ。だから王族関係者なのかよ。

マジデー!!!

ああびっくりした。

アイツも超びっくりして目が点になっている。

「討伐の許可を。町の輩もできるだけ元に戻すゆえ」

「お前さえ無事ならそれでよいワシが行こうか?」

「馬鹿な事を前王様おやめください」

秘書チックな奴がビシっと言った。

「最近なラジュを仲間に羽がしたのだ」

「あのお転婆を?」

「お転婆じゃないもん!」

後ろに居たラジュが前王の髭を引っ張った。

「お転婆では済まされません今ラジュには懸賞金がかかっておりますゆえ今こんなところにこられては困ります」

秘書チックが言う。

へぇラジュって懸賞金かかってるのか。やべーじゃん。

「まあ若いが途方もない力を秘めたラジュもいるのか。我が孫を守ってくれるかお前たち」

「はい」

俺らはそれしか言えなかった。

つうかまだ孫ってところに納得できてなかった。

「討伐の許可は与えるおふれも出す。じゃが・・・メドゥサじゃぞ」

「私には倒さねばならん理由がある」

「それならば行け己の道をその茨の道を血の道を」

「行く。」

簡単にルカが契約できたのは孫だからか。

茨の道・・・血の道・・そうだな。歩ませてるのは誰だ・・。

俺はそいつをぶっとばしてえ。最近ずっとそう思っている。

とりあえず許可は下りたみたいだな。

うん。

いざ参らん。生き物を石にするやつのところに~ひょええ

「ルカどうやって戦う?」

アイツがいう。

「石像を壊さぬよう広い場所へ誘い込めればいいんだがあ奴はあの町から出ない。売買をするときだけ出ると聞く」

「私が囮になってもいいんだがな」

「それはやめとこうぜ!」

「自信がないのか?」

「そうじゃなくってさ。ルカも力試ししたいってゆってたじゃんみんなの力試しをしたらいいんじゃね」

「確かにな。バサシ!!」

クールにバサシがあわられた。

「バサシ・・久しいな。メドゥサを退治する。付き合わんか」

バサシは少しかがんでルカを乗せる体勢を取った。

バサシもやる気ボンバーだぜ。

タマが「ワシなにもできる気せんのう・・お留守番がよかったのじゃ」

「まあまあタマは俺の話し相手になってくれよな」

俺話が合うのタマ以外いねえんだもん。

俺はタマに言う。タマは絶妙なバランスで俺の肩に乗っかっている。

「ワシが入る御霊の話はどうなったのじゃ」

「主がいない信仰物を探すことは難しいもう少し待たれよ」

ルカがそういう。確かにルカも一応探してはいるんだよ。

夜中抜け出していろいろ街を飛び回ったりしていたり。

何で俺が知ってるかって。移動術でついていってるからに決まってるじゃん。

バレテルケド。