洗い物を手伝いながら俺はルカに聞いてみた。

《なあルカこっちの方がいいんだっけ》

《ああ・・換気扇がうるさいのでな。なんだ》

《あのおっさんさーほんとに仲間になると思う?》

《さあな・・でも敵にするにはちょっと力が大きいと思ってな。シキガミなど使われては困る》

《そうだよな~でもあのおっさんがどのくらい強いかわかったのか?》

《いや、わからぬが今回の闇の国参りは純ちゃんの力試しに行こうかと思ってな》

えええぇぇ俺の~??

《メドゥサって強い?》

《知らぬが多分恐ろしく強いと思うが。》

まじかよ~助けてくれないのかな

《私はなこの世界で力を自由に解放することができぬ歪ができてしまうからの》

《お、おう》

そういやそんな事も言ってたっけ。

取り出して必要な分使ってるとか。黒の世界に行ったりとか。

《私の力試しでもあるのだ》

お。ルカも戦うのか。よかったぜ。

《明日行くのかよ》

《とりあえず明日は許可を取りに行く》

《前王ってやつに?》

《そうだ。メデゥサはあの世界では伝説化した生き物。それを狩に行くのだちょっとばかし世界が騒ぐ》

《討伐って形にしたいのかよ》

《よくわかったな。そうだ。》

《我々がいるのは涙のほう。目玉はあやつらに差し出そう。それで納得してくれると思うが。》

《さすがいとこ殿!》

《ん?》

しまったこれは心の声で言うものであって・・・

《なんでもないってばよ》

《そうか。明日はラジュをうまく使いこなす練習をすればいい》

《ラジュを?》

《治癒から攻撃までオールマイティにできるやつだ。使わねば損しかし純ちゃんと似ていて攻撃が派手なのだ石像を壊さないといいが。
行くからにはできるだけ復活させてやろうと思っている。》

《そうだよな。行くからには・・・ってそんな余裕あるのかよ。》

《まず広い場所に誘い込まねばな。》

《そこからか~》

「なに二人で話してんの?」

「なになに?」

ラジュとアイツがきた。

「明日の事を少々な。瞬ちゃんも大仕事があるゆえがんばるのだぞ。」

「うん。わかったよ」

「ラジュは?ねえラジュはああ?」

「純ちゃんと力を合わせて好きに戦えばよい」

「わーいフルパワーだーガオゥ!!」

お前のフルパワーってやつをみせてもらうぜラジュ。

俺はお前を使っていかなきゃならないんだから。

そういやあラジュといいバサシといい、呼び出してなくても勝手に出てるな。

確かに呼び出したらくるんだけども。

「そういやなんでルカはバサシを移動用にあんまし使わないんだ?」

「バサシは静寂を好むがゆえあまり特別な事がない限りは自由にさせている」

俺の修行の旅でバサシは何回俺を助けてくれただろう。

「バサシにはお世話になったぜ」

「ラジュとは違って命令には背かぬ」

あららーそれ言っちゃうんだ。

「ラジュも背かないもん」

「嫌だ嫌だぬかしておったではないか」

「ジュンイチがまだラジュの主になりきれてないだけでラジュは悪くないもん」

「そうゆう見方もあるな確かに。」

そうだな俺飼い主ってゆってもタマとはうまくやれるんだけどなあ・・。

じゃじゃ馬は扱いなれてねえな。