いつもの朝が来た。

歯磨きをしてもらって顔を洗ってもらってまだぼーっとしてる流華。

最近これがかわいく感じてきたのだ~俺ってば。

「なあ~流華~今日は学校行く~?」

「うむ・・・ゆく。」

「流華~朝ごはんできたよ~」今日はアイツが作ったのか・・・。

「味噌汁・・・」

流華は箸が止まる。

「どしたの?」アイツも聞く。

「味噌汁・・嫌い。グリーンピース嫌い。生バナナ嫌い。半熟じゃない目玉焼き嫌い・・・」

おおっと嫌いのオンパレード・・。好きなものの100倍以上嫌いなものであふれてるんじゃないか?

「ご・・ごめんね~知らなくって~・・・」

≪ねえ?知ってた?機嫌悪いだけ・・じゃないよね?≫

≪知らなかったけど・・嫌いなだけなんだろ。確かに流華が作るメシで味噌汁は出てきた事なかったぜ・・
俺は味噌汁好きだからちょっと残念に思ってたから覚えてる!!≫

「なんで嫌いなもの・・・ばっかり・・・作るのだ・・」

パタン・パタン・・と音が・・あの音が・・

流華は寝起きで視点もふわふわしてるけど・・地雷スイッチだ・・間違いない


「わわわわわ・・おい・・どうしよ?お前あの護符貸してよ。」

「知らね。自分のせいだろ?自分で収めろよ。」

赤い炎黒が混じった怖い色・・・綺麗っていうより悍ましい色・・

アイツを包んでいくナニカ。

朝で寝ぼけてるのか抑えもしてない流華・・・

流華の手が軍隊を指揮するように手のひらを刀みたいに斜め上に走らせた

スパーン。

・・・って・・俺は青空を朝から眺めることになったんだ・・。

無規則そういってしまえば簡単だが印も詠唱もなしでしかももともと持ってるモノを使ってるから結構消耗は低い・・

斜め上に挙げた手を次はグシャっとグーに丸めたら切れた天井の上部分。

マンションの上部分は小麦粉みたいにサラッさらにつぶれた・・・

なんてパワーなんだよ。やべえな・・いろいろあって吸収したもんもあるのかわかんねえけど

やべえもんはやべえ・・

「どうにかできるレベルじゃないよ・・護符!お爺様の護符なんか貸してよ。あんなのガードできるわけないでしょ!!」

俺はポケットをまさぐってとりあえずアイツに全部投げた。

「それでなんとかしてくれよ~」

「・・・・・・だめだ!」

「なんで?」

「制限ロックがかかってる!!!」

「なんだそれ。」

「お前しか使えないようになってんの~」

投げ返された。

どうしろってんだよ。

「俺近づけねえんだけどガードできないし。」

流華の周りにはやべえ空気しか漂ってない。

近づいたらスパコーンって切れちゃいそうだ。

「僕が援護する。お前は結構ピンチって書いてるやつを前みたく流華に・・」

アイツの印で俺はすげえガードを施された・・ので近づいてみたら

「だーめ!!だめ!!ヒビ入ってる!!これ以上いったらマジやべえって。」

ゴジラかお前は・・・。

そうだ。盾。

「盾!来い!!!」

「お前盾まで呼べたっけ?」

「いや・・着たらいいな~って。でもあの盾くらいしか流華に近づけないと思ってよ!!」

「確かに・・・一理ある・・僕のガードより・・盾ね・・」

って言ったアイツの手には盾があった。

「お前もってるじゃん!!」「え?!わ。。わわわほんとだ。」

アイツはゲッ!Σ(・ω・;|||って顔をしてた。

もう一回アイツに護符を投げた。

「やっぱお前がいくしかないんじゃね?」

「いや・・一緒に行くしかない・・・」

またポイってなげられた。

押し付け合いじゃあねえんだよ?

流華はアイツに向けて指を二本出した。

「おい!!盾で防げ!!なんかくるぜ!」

「え?」

盾で身構えたアイツには凄まじい蓮華の100倍以上のやつがきてカキンと跳ね返ったら俺の斜め横の壁が・・・

なくなった・・・・。

「俺が護符を押し付けるんだなおまえの後ろにぎりぎりまでいて。」

「そうだよ!!早く後ろについて。」

「でも手ふっとぶんじゃね?」

「体ごと吹っ飛んで粉にされるよりいいでしょ!!!」

「そりゃ・・・」

そうだけどよ・・。

やだー俺やだーかえりたーい