「それはコイツが説明してくれる。」

「なんだよもう。流華あのね。形式上では流華は誕生日もないけど歳を理解するために誕生日覚えてるんだよね?」

「ああ。365日と同じだ。」そ、そうなのか。一年と理解するために?サミシー女だな!w

「でもね、僕らにとってはお爺様と流華の存在は大きく違うんだよ。」「ほう。」

「だから大事な存在である人が個人的な話で言うと生まれたって日は生まれてなかったらその人に会えなかったわけだからすごく感謝したり特別な日なのね。」

「うーん・・・」理念が違いすぎるのか。二四節気の時に近い天気のあの感じがプンプンする。

「僕らにとって流華は特別だよ。」「それは知っている」「違うね?。」

「なに・・私は純血であるし島主である故特別だろう。」確かに・・そうなんだけど。

「そう言う意味の特別じゃないんだよ。えーとね。流華はお爺様と先代を同じ感覚でしか見てない?」

「・・少し違う。」少しなのか・・

「その少しがお爺様にとっても流華は同じだったし僕らも同じなんだよ」

「・・で何故特別だからとして、祝うのだ?」わかってねえ?

「好きな子に告白するイベントでバレンタインデーがあるでしょ?」おお切り口を変えたぞ。

「うむ迷惑な日だ。チョコと手紙とむやみな感情を押し付けてくる」

そういうものの見方をしてるのか・・・。俺はハッピーな日なんだけどなあ・・

「プレゼントや普段言えないことを言う口実が出来るんだよ。」

お前はそう捉えてるのか?・・・まあ正しいかもだけど。

「普段の感謝を込めて贈り物をするのだろ。知っている。」

形だけ知ってるんだなあ。そういやカヨって子に何がいいかと尋ねたと言ってたな。

「心を込めて喜ぶ日なんだよ。だから祝うと言うの。」「祝うと呪うは漢字が似ているな。」

嫌なこと言うなよ・・・

「確かにおばさんにとっては呪われたイベントでもあるかもしれないね??でも流華はそういう歳をとるからどうのとかヒステリーじゃないから大丈夫だよね。」

アイツはニコニコと熱々の酒を継ぎ酒している。濃くなればなるほどうまいんだよな?

「お・・俺にも?」「自分でしろ・・」

チッ・・

「純ちゃんにとっては心を込めて喜ぶと風呂に花を入れたくなるのか・・?」

めっちゃくちゃ勘違いしてますけど?!

「そうみたいだね?僕は違うけど。」否定してあげて。可哀想じゃん俺。

「瞬ちゃんも祝いたいのか?」

「まあそうだねえ。そう思ってきたけど祝ってないよね。」

「うん」

そうかアイツは誕生日知ってたんだもんな?

「流華が僕が生まれてきて左翼としてじゃなく嬉しいな?と思ってくれたり言ってくれたら僕もそうだよって一緒に祝いたかったんだ。」

アイツ・・・・・自分だけイイコぶりやがって・・俺はなんか余興みたいになってしまったじゃないか。

それになんか愛を感じるぜ。悔しいが。

「ほう。。そういうものか。」

「そうだよ。ハイ。髪はバッチシ。」

トリートメントやらなんやらどこに出かけるってわけでもないのにコマメだな?てか

豆だな。小粒の豆!

「有難う。」

「流華?1ヶ月で銀色になった理由は・・?」

「・・・・・・。変か?」

俺も聞きたかったことだけど非常に言いにくそうだ。

「いや??とっても綺麗だし僕は黒より今は好きかも??でも。。気になるよね。」

「俺も・・それは気になってたんだけどお前が倒れて・・そのあとからだよな?」

「そんなに前から?」

「・・・・契約したのだ。」

ん?

「私はあの時・・自分の力は考えるように温存しておきたかった。」

「ああ僕が・・ごめんね。」

「そういやあ治ってからお前は問答に言ったりしてたけど直接ちゃんと聞いてなかったよな。」

「流華が凄く良い風に報告してくれたので僕は楽だったけど・・そうだね。本当の話をしてないな。」

「本当の話?大きく違うのか?」

ルカの推測っていいふうには言ってるけど概ね間違ってないと思ってたんだよなあ・・

「ルカは報告に上げた僕の陳述を聞いたよね?」

「ああ。私の報告に沿って説明し付け加えた敵の特徴なども耳には入っている。」

「なんだよ!俺聞いてねえし。」「正式な問答で尋ねないと教えてくれないよ?」

そ そうだったのか!くそうシキタリうぜえ?

「何があったんだよ。順を追って話してくれよ」

「もう?まあいい機会だし、言うよ。僕はあの時買い物に出たわけじゃない。」

「へ?」

「流華には作り替えて欲しいと言って自分のネックレスを渡したよね。」

「ああ。だが、首輪は持っていった。」そうだったのか・・

「あの時確かに僕は自分を許せない気分でいたけどルカに腹を立てて逆切れして買い物に傷心旅行したわけじゃない。確かめたかったんだ。」

「何を?」

「僕らは敵を本拠地までつけたら大きなグループの本家にたどり着いた。よね?」

「だな。」

「ずっとあのあと気になってたんだけど・・僕らの島の本家や本社付近を違う大きな会社の人間がうろついてたら神咲ではすぐ報告に上がってくる。」

「だな!」

「だな。ばっか言ってんじゃないよ。いい加減気づけ馬鹿。」俺はゴツンとげんこつされる。

「なんなんだよ?勿体付けんなよ。」

「考えろと言ってるんだ。はぁ・・もういいや。無理だったね。でね・・大きな家ってのは泥棒やシステムスキャナ・盗聴盗撮いろんなものが柵として基本的にはある。能力云々抜いてもね。」

「そ・そうなのか?」

「そうなんだよ。・・尾行なんかしたことがない僕らはいい練習になったけど帰りに僕らは同じようにくるくる回ったり尾行者がいないかなんて考えて走らなかった。じゃあマンションはバレているし僕らだけで住んでいるのもバレてるかもしれない。」

「考えすぎだろ?ぉ」

「実際そうであった。」ルカが口を挟んだ。

・・・そうだったの?