女子なんて、みんな計算高くて自分の利益しか考えてない。
そんなもんだと俺は思っていた。
そう、アイツに会うまでは。
アイツに会ったのは、2週間くらい前だろうか。
部活が始まって、忙しくなってきた頃。
俺たち1年生は、球拾いをさせられていた。
校舎の裏に入りこんでしまったボールを取りに行こうと身をかがめたときだった。
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鼻歌のような、でも鼻歌よりも深い響きを持った柔らかい芯のある声が聴こえてきた。
音楽に興味のない俺でも思った。
綺麗だ。上手だ。
この声が好きだ。

