ーその日の夜ー

「ユウ…なぜあの子を選んだんだ…。」
マスターは頭を抱えながら言う。
ユウは少し照れながら、
「何でだろうな…。なんか隣にいてやれたらな。って思ってさ。」
マスターは批判した。「あの子はただツンツンしてるやつじゃないか!真面目だけど無愛想で……」
「ちげーよ!オヤジ!あいつは…。」
あの笑顔が蘇る。ユウはマスターの顔をじっと真っ直ぐ見た。
「あいつは…そんな奴じゃねー……。」
そうだ。あいつかって笑ってた。普通にいたいんだろう。きっと。