「タハマハというやつが、最近悪事をはたらいておる。城には行ってきた者を殺す、人殺しだ。タハマハを排除してきてほしい。誰かおらんか。」 

マスターの頼みに皆、ざわついた。
かなり手強いのだろうか……。


「んじゃ、俺らが行く。」

ユウが手を挙げて言った。
っていうか、今“俺ら”って言ったよね…。なんか、嬉しいかも……。

じゃなくて!惑わされるな!自分っ!!

「ナノハ!」

元気良く私の名前を呼んだ。

「頑張ろーぜ!」

にっと歯を見せて笑った。

「………!!〃」
また体が熱くなるのを感じた。

「足、引っ張らないでよね。」

「おめぇーよー…。」

少しあきれた声で言った。
「まぁ、いいや!」

「?」

「いつか、ナノハがそんなこと言えないくらい強くなってやる!!覚悟しろよ!ナノハ!」

「……あ、そう。」

ナノハはテクテクとその場から立ち去った。