「シーラ、私を受け止めてくれる人がいたよ。二人も…。」
「そうね。」
「勿体ないくらいだよ」
「笑ったね。ナノハ。」
私はいつの間にか微笑んでいた。
「ナノハを変えてくれたんだね。」
「うん…そうだね。」
そう言うとナノハは自分の部屋のベランダから海を眺めた。
「私の世界が変わったみたい……」
「まぁ、その発端が彼よね。」
「べ、別にユウなんか……〃」
「ユウなんて言ってないけど?」
「……シーラのいじわる〃」
ナノハはふくれた。
でも……ユウがいなかったら…。
そう思うと少し感謝の気持ちが混みあがってきた。