彼の名は、ユウ。
この特別施設のマスターの息子である。
性格良し、顔もいいので、女子受けもとてもいいのだ。

だから、「可愛い女の子とパートナーになってくれよ!男とはなるなよ?!」これがマスターの口癖。
ユウはこんな言葉を気にもとめない。
「俺が決める」といつもしかめた顔で言う。

ーユウのパートナーをつくるため、この施設にいる女子は全員集まるように!!夕方17:00~スタート!~マスターより~ー

「………(怒) 何これ?オヤジ…。」
「貼り紙なんだけどね?ほ、ほら!一緒に探してあげようかと…!!おまえも見るだろ?ほら!座ってるだけでいいからさ…!」
「パス。俺、どっか行ってるから。」
「ユウーーーーーーーーっ!!」
誰が行くかよ…。施設ってほんと面白くない。オヤジがえらいからって…。
俺まで巻き込むなよな…。
まあ一番いいのは、この二階のテラスから見る海の景色くらいかな…。……?誰かいる?