「ユウっ!勝手にそんなことを?!」
「勝手って…。俺は仁科さんのために倒してきただけだ。」
ユウはムスッとした。
「それに、オヤジ。俺一人だったら勝てなかったぜ。……まぁ、かっこわりーけど…。」
最後の言葉は小さめに言った。
「………。」
マスターは開いた口がふさがらない。

も、もう。ユウを止められん…。パートナー解消を命じたかったのだが…。そんなことしたら、ユウは怒るだろうな。今のわしとユウじゃ、まだ勝てるがナノハがいる限り、ユウはさらに強くなっていく気がする…。もしかして…わしを越えるんじゃ……。

「まあ、いい…。ゆっくり休め…。」
「おっしゃー!っ!いてぇーーーー!!!!!!!!!!!!」
ユウの悲鳴が響いた。
「ナノハー!足治ったんじゃねーのかよ?!」
足をおさえながら言ってきた。
「一時的なものよ。まだそこまで清力を高められてない…。」
ナノハは、少し寂しそうな顔をした。

「………。そうか…。ごめんな。」
ナノハは首を横に振り、
「私が悪い。だから手当てする。医務室行こ。」
「お、おう…。」

ナノハとユウはその場を立ち去った。