ーセイリアがいるセントラル国ー


「おや?誰です?僕に何か用かい?」
「ああ。てめーを倒すために来た。よくも仁科さんを……!」
「ユウ、落ち着け。」
ナノハは相変わらず冷静だ。
「………。分かったよ…。」
「にしな…?ああ。あいつね。さっき来た妙に熱血な奴ね。」
「そうだ。あんた、仲間を殺したそうだな。」
ナノハは少し怒った声で言った。
「仲間?仲間なんかじゃない。向こうが勝手にほいほいついてきただけだよ。」
「心が汚れてやがる……!」
ユウは今にも手を出しそうな勢いだった。
「相手を想い合っても、使えなきゃ意味ないんだよ。」
セイリアはさらに挑発してきた。
「てめーー!!」
「あ、ユウっ!!!!!!」
ユウは拳をぶつけに行った。
その拳をセイリアはさらっとよけ、
「なかなかやりますねー。面白そうです。」