「ユウ…。本気で…?あの仁科さんでも無理だったんだよ?」
「ああ…。分かってる。でも、仁科さんのためにも倒す。」
確かに、仁科さんの話を聞いていると、セイリアは仲間を簡単に殺す最低な奴だった。
お人好しの仁科さんが怒るのも無理無いと思う。
でも、勝てる?また私が足を引っ張ってしまうんじゃ……。
「ナノハ…。」
「…?」
ユウは微笑んだ。
「そんな顔するな。大丈夫だ。何かあったら俺が守るから。」
「………!〃」
何言ってんの?!
「い、いらない!!」
ナノハは少し速く歩いた。