やばい 声が 震えて ちゃんと

言えなかった。

軽く会釈を して 帰ろうと

信号のボタンを 押そうとしたとき

「おい。送ってやる。」

「え???」

「だから おくってやるっつてんの!」

なんで そんなことを するのか

わからないまま 家についた。

「今日は 助けてくれて ありがとう。」

今度は ちゃんと 言えた。

「お、おう」

そう 言って 北斗は 帰っていった。