「ちょっとはスッキリしたか?」 と、ポケットに携帯をしまいながら聞く俺に、 「…うん。ありがと。」 と桜は答える。 「そっか。んじゃあ、帰るべ。」 そう言う俺に、頷く桜と一緒に歩き出す。 しばらく何も話さず、 桜のペースに合わせてゆっくり歩く。 桜の下駄のカランコロンという音が響き渡る。 ジメジメとした湿気を含んだ風が肌をかすめる中、 桜が急に足を止め、俯く。