約束~始まりの場所~



「…ハル?」


震える声で桜は俺の名前を呼ぶ。


それと同時に抱きしめる腕に力を込める。



全力で走ったからなのか、

自分の行動に驚いているのかわからないけど、

桜に聞こえそうなくらい鼓動が速い。




「何が大丈夫だよ。

今にも泣きそうな顔してるくせに。

何でそんな強がんだよ?

俺の前で強がんなよ…。


全部話せとは言わないけど、

もうちょっと頼ってくれてもいいんじゃねぇの?


言わなくたってわかるよ。

お前が何か悩んでんの。


何年一緒にいると思ってんだよ。

…頼むから1人で悩むな。」