約束~始まりの場所~

何もできない自分が情けなくて、

どうしようもない気持ちのまま、自分の家へ戻る。



いつものようにココアが尻尾を振って駆けてくる。


それが何だか妙に嬉しくて、


少し救われた気持ちになった。




だけど、この時俺は気付いてなかった。



桜がどれだけ1人で悩んでいたのか。


自分のことで精一杯で、


手を差し伸べてやることができなかったんだ――――