「ハハッ、そんなことねぇよ。」


笑ってごまかす。


「ううん、あるよ。

私といる時はそんな風に笑ったりしない…。

桜ちゃんの時だけ。」


カーペットの1点を見つめながら吉田は言う。



「ねぇ、春輔。」


「ん?」


「…桜ちゃんのこと、どう思ってる?

…ただの幼なじみ?」


予想外の質問に鼓動が早くなる。


吉田と視線がぶつかる。



「何だよ?いきなり。」


動揺を隠す為、目を逸らす。



何か…ヤバイ状況。