俺の気持ちとは裏腹に、

桜は電話を終え、嬉しそうに戻ってくる。



何がそんなに嬉しいんだよ…?



「ハル、ごめんね。」


「いや、随分嬉しそうだな。」


「うん。あのね!!

GWにね、亮太先輩帰って来るって。」




なるほどな。


だからそんなに幸せそうに笑うのか。



「そんなに嬉しいのか?」


「えっ…?」



言った途端にハッとする。


何言ってんだ?俺…。



ただの嫉妬。


そんな俺を桜は不思議そうに見つめる。