約束~始まりの場所~

何でそんなにあっさりなんだよ?

普通に笑うな。


俺のこと、

何とも思ってないんだなって思い知らされる。


当たり前なんだけど、

切なさでいっぱいになる。



「5限目までには返して。」


作り笑いで俺は吉田に言う。


「うん。わかった!!」


そんな俺の気なんて知らずに、

満面の笑みで言って教室に戻っていく彼女。



本当にごめん。



と思う。


好きじゃないわけじゃない。


こんな俺を好きになってくれてありがたく思う。


ただ…




桜を越えられないんだ――――――。