「おかえりなさい。疲れたでしょう?

ちょうどご飯できたところだから。」


桜とよく似たおっとりとした口調でおばさんが言う。



今日の夕食はハンバーグ。

おばさん特製のソースがかかっていて、

とても美味しそうだ。

お腹が減っている俺は手を洗い、

早速椅子に腰掛け、手を合わせる。


「今日も直ちゃん遅いの?」


俺の隣に腰掛け、

ハンバーグを美味しそうに頬張りながら桜が言う。


「あぁ、10時頃って言ってたな。」


「そっかぁ…大変なんだね、看護師さん。」