約束~始まりの場所~

「ハルだけ遅刻にさせちゃってごめんね。」


小さな声で申し訳なさそうに言う。


「大丈夫だよ。

それよりお前、結局宿題できてねぇじゃん。」


「…うん。どうしよう?

私今日、当たっちゃうのに…」


桜は困り果てている。


「しょうがねぇから、俺の貸してやるよ。」


鞄の中から英語の問題集を取り出し、桜に渡す。



「いいの!?」


相変わらず小さな声だけど、喜んでいるのは確かだ。


「今日だけな。なんか奢れよ?」


桜に笑いかける。


「うん。わかった。ありがとう!!」