桜とこんな朝早くから一緒にいるのは

凄く久しぶりなことだ。


いつからか、一緒に登校することも、

一緒に帰ることもしなくなった。

俺が朝練やバイトをしているせいもあるのだけれど、

それだけではない。


いつの間にか、桜は俺から離れてしまった。


俺がいないとすぐに泣いた桜はもういない。


こんなに近くにいるのに、


桜は俺のことなんか


ただの幼なじみにしか思ってないのだ。