こんな早くにどうしたんだろう…?


「桜。」


「あっ!!ハル、おはよう。」


俺に気付いて駆け寄ってくる。


「こんな早くにどうした?」


自転車の荷台を指差しながら聞く。


「乗っていいの?」


「あぁ。今日は特別!!」



"わぁ~い"と、嬉しそうに俺の後ろに桜が乗る。


特別なのは俺の方。


自転車に彼女の重みが加わる。