「えっと、、冷たいって、
どんなふうに?」


「そうだねたとえばー
文化祭の企画書の審査とかも

すっごい厳しくて全然
認め印押してくれないらしい」
(あかり)


「それで昨年のうちの文化祭
超つまんなかったって」
(みか)


「そうそう、あと
うちの部の部長がね、
部費をどうしても上げたくて

なんども生徒会長に
お願いしたけど
門前払いだったみたいで」
(あかり)




「へえ、、、」
(冷たいっていうよりは
マジメがすぎる
かんじっぽいな、、、)



「まあでもたしかに
顔はイケメンだけどねー
成績も良くて
家も金持ちだし」
(みか)


「えっそんなにお金持ち?
知らなかった」
(かのん)



「お金持ちだし、
エリート一家なんだよね。

たしかお父さんが
経済産業省に務めてて、
お母さんは大学教授。

二人いるお兄さんは
どっちも東京大学

長男のほうは法学部で
弁護士目指してて

次男のほうは医学部で
今2年生徒だっけ???

しかも二人とも
現役合格らしいよ」
(みか)


「えええ!すんごい!!」
(さとみ)


「ていうか、みかは
なんでそんなに
生徒会長の家族について
詳しいの???」


「職員室で先生たちが
噂してたの。

こんなエリート一家なのに
なんでこんな
中の上程度の偏差値の
高校に来たのかしらって」