「あんた達って、隙ありすぎ……。

バカみたい。



わたしがそんなこと分からないとでも、
思ったわけ?


上から、少し水が垂れていたのよ。


やるならもう少し、真面目にやったら?


せめて、わたしが気づかないくらい完璧に。





わざと引っかかってあげたのよ。



だって、昨日のデートのお邪魔をしてしまったんですもの!



そりゃ、嫉妬するわよね?


それに、コレで気付いちゃったら可哀想かなと思ったわけ。




気づいちゃってて、ごめんなさいね」


そう、刹那がした動作はカメラを使って、みのりたちの写真を撮ったことだったのだ。