遼誠は刹那がいじめるように思えないので怪しく思ったが、あまりにみのりが悲しそうにこちらを見てくるので頭を軽く撫でてやる。


「そっか…。

そんなこと、忘れて明日楽しもうな。



みんなも悪いな。


こんな空気にしちゃって」


みのりはその言葉を聞いて涙をゆっくり拭いて、笑顔で


「うん!

ありがとう!!!



たーくさん、いろんなところ回ろうね!




みのり、さっきのことは忘れる!!




きっと、坂下さん違うことでイライラしてて、みのりの騒ぎがうるさくてもっとイライラしちゃったんだね!」


刹那は、陰でそのやり取りを見て、


「泉山君なんか…

















大っ嫌い。うそつき」


低い声でつぶやき、その場からゆっくりと消えた。