刹那は当然の様に返事する。


「はい。

分かってます」


刹那は先生のピアノの前に座る。


遼誠は、クラスの男子に聞く。


「えっ?何?


坂下なんで、ピアノなんか弾くの?」


「え、当たり前に決まってんじゃん!

ん?




あっ、そうか。



お前、転校してきたばっかだもんな!








いいんちょー、すげ〜んだよ!



なんたって、ヨーロッパのコンクールで優勝する程の腕前だぞー!」


「えっ、マジで!?」


遼誠が驚いていたらフワフワと飛ぶような音が遼誠の耳に流れ込んでくる。