「遼誠でしょ?!

早く入って!入って!!

また、お話聞かせて!」





遼誠が入ると、ワクワクしたように待っている刹那がいる。






遼誠はワクワクした顔を苦痛に歪めることが嫌だった…。





しかし、しなければ更なる苦しみによって、刹那はまた心を閉ざすかもしれない。




それでも、遼誠は刹那に記憶を取り戻して欲しいと強く願っている。








だからこそ…



遼誠はゆっくりと刹那の近くの椅子に座る。