「えーっと、ここの角を、曲がればいいのか?
先生の地図分かりづれーな。
てか、このご時世なんだからスマホで写真送ってくれればよかったのに…。
あ、先生とメアド交換してないんだった」
と少し愚痴りながら、遼誠が角を曲がると…
そこには…
豪華でお城並みの大きさの家がドーンと構えてあった。
「おわ!
なんだよ!これ…!!
先生が仰天するなよ?って言った意味がよく分かったわ…。
坂下って…やっぱりお嬢様なのか?
まぁ、お迎えが執事だもんな…」
遼誠は目を見開いて、1人自問自答しながら、しばらく立ち尽くしていた。



