お母様と刹那の優しい言葉に何かがプチンッと切れたように、遼誠は激しく泣きはじめた。 お母様の腕の中で、今まで誰もが見たことないような程、激しく泣いていた。 お母様はそっと頭を撫でながら 大丈夫…。 大丈夫…。 と繰り返した。 その様子を見ていたお父様は複雑な顔をしながら、椅子に座っている。 優しい風が病室に流れ込んでくる。