「はははははっ!



こりゃ、傑作だ!!!
刹那のことを心配して来たと思ったら、その有様かっ!



お前なんかに、刹那は渡せん。

それに、お前が刹那や俺たちの苦しみなど分かるはずがあるまい!



帰れ!」


すると、お母様がたしなめようとしたのを、遼誠が制してお父様の前に立つ。

そうくると予想していなかったお父様は一瞬ひるんでから、また厳しい目で遼誠を見た。




遼誠もまた、鋭い目で見つめ返す。


さっきの様なオロオロとした感じはなくなっていた。