刹那の笑顔




刹那が胸を落ち着かせるためにした深呼吸と



みのりが、刹那を消すために開ける扉の音と




遼誠の耳に微かに聞こえた




時計の針の音が重なった……。









その時から、時の歯車は





戻らぬ方向へ動いていた。