くまさんといっしょ

その後、私のくしゃみと共に夜景観賞会は強制終了された。

私、別に寒くなかったんだけどなぁ。

晩御飯は、家の近くの小ぢんまりした洋食屋さんにした。

「ここはねぇ、ビーフシチューと、カニクリームコロッケと、メンチカツと、エビフライと、オムライスと、シーフードグラタンがおいしいの。」

メニューを熊に見せながら、おすすめを教える。

「‥‥わかった。」

「んー、私は生姜焼きにする。」

「それもおすすめか?」

「うん!あ、ハンバーグもおいしいよ。」

「なるほど。」

結局熊はミックスフライ定食を選んだ。

あ、それ、おすすめだよ、と言うと、ふっと笑う熊。

私、変な事、言ってないと思うんだけど。

車の運転がある熊と、昨日の飲み過ぎを反省した私はお酒は飲まず、食事を楽しんだ。

支払いは、私がトイレに立っている隙に熊が済ませていた。

まだデザート(プリン。季節のフルーツと共に)とコーヒー、来てなかったのに。

私が奢るって言ったのに、とぶーぶー文句を言うと、ふふん、と勝ち誇ったように笑いやがった。

なんなんだ。

家まで送ってもらい、改めてお礼をする。

でも、家でお茶でも、と聞いたら断られた。

まぁ、あいつも疲れたんだろうね。

自分の家の方が落ち着くだろうし。