くまさんといっしょ

晩御飯にはまだ時間が少し早かったから、熊の車で少々ドライブと相成った。

京浜の工業地帯に着くと、丁度暗くなってきた。

「わぁ、きれいだねぇ。」

熊のやろう、ロマンチックな場所知ってるじゃねぇか。

なんていうか、すごく幻想的に見える。

車から降りて、ボーっと夜景に見入る。

いつのまにか、隣に熊がいる。

季節は春で、昼間は暖かくなってきたけど、朝夕は冷え込んでいる。

でも、今は体の右側が温かい。

こいつ、体温高いのかな。

「高峰さん、平熱何度?」

「は?何で今、俺の体温が気になるんだ?」

理解不能、という顔をしてこちらを見下ろす熊。

「いいじゃん。気になったの。何度?」

「‥36度5分。」

「一般的だねぇ。」

何でこんなに温かいんだろ。