くまさんといっしょ

「‥何をやっているのかな?」

お昼ごはんの後、まったりしていたら、熊がキッチンでごそごそしている。

「下ごしらえしてやるから、来週はそれを食え。」

玉ねぎをみじん切りにしながら、こちらをちらっと見る熊。

ハンバーグを作ったり、野菜を茹でたりと手際よく私のご飯達を作ってくれている。

「ハンバーグは焼いて冷凍庫に入ってる。食う時はレンジでチンしろ。あと―」

熊が私のごはんについて、色々注意事項を伝えてくれるけど、それどころじゃない。

凄いよ。冷蔵庫も冷凍庫も素敵にいっぱいになっている。

綺麗に並べられたごはん達を、うっとりと見つめる。

「‥冷蔵庫を開けっ放しにするな。」

後ろからパタン、と冷蔵庫の扉が閉められた。

ちぇっ。

「弁当は来週も作ってやる。」

「マジ?!やったぁ!」

ふっと笑うと、私の頭にポン、と手を置く熊。

「じゃあな。俺は帰る。」

「あ!晩御飯、一緒に食べに行こうよ。私、奢るよ。」

ごはん達のお礼がしたい。

「別にお前に奢ってもらう理由はないぞ。」

「えー、でも、昨日迷惑かけちゃったし、今日もごはん作ってもらったし。」

じーっと熊の目を見つめながら、訴える。

頑張れ、私の目力。

「‥‥。別に、それはお前に奢ってもらう理由にはならないだろ?俺が勝手にやってるんだ。」

「なるよ!なんでならないのか、そっちの方がわからないよ。」

「‥‥。」

「‥‥。」

お互いにじーっと相手の目を睨み‥いや、見つめる。

「‥‥わかった。」

熊が、ため息とともに言葉を吐いた。

勝った!