くまさんといっしょ

「‥おおぉっ!」

熊が連れてきてくれたそこは、郊外にある大型ショッピングモールに併設されているスーパーだった。

珍しい野菜や輸入食材が豊富で、見ているだけで楽しい。

「わぁ、高峰さん、これ、美味しそう!」

鮮魚売り場にある、おっきな赤いマンボウの絵をを指さし、熊の服をくいくいひっぱる。

「‥これが?」

「これ、この切り身の魚だよね。食べてみたいなぁ。」

ちろり、と熊を見ると、切り身をじっと見つめ、2切れ入りのパックを手に取った。

「煮付けでいいか?」

やた!

「うん!(煮魚)好きっ!」

嬉しくなって、にっこにこの笑顔で熊を見上げると、ぴきっと固まっている。

‥うん?

なんだ?

「さっ魚と肉、どっちが好きだ?」

やや早口で、言葉を噛んだ熊。

「‥?どっちも好き。嫌いなものは、うに。」

「安心しろ。通常食卓にうには上がらない。」

その後、肉や野菜なんかも買い込んで、家に向かった。