くまさんといっしょ

ダイニングテーブルには白いご飯とお野菜たっぷりお味噌汁、アジの開きとほうれん草のおひたし、厚焼き玉子にお漬物。

これぞ朝ごはんっていうメニューだ。

すげぇ。

「あんた、いいお嫁さんになれるよ。」

ほかほか美味しいごはんに舌鼓を打ちながら、ご機嫌で熊を褒めたら、ひくり、と頬を引きつらせている。

「‥俺は男だが?」

「知ってる。」

「何で男の俺が―」

「ねぇ高峰さん、何で私、高峰さんちにいるの?」

熊の物言いが始まりそうだったので、ヤツの言葉に被せ気味に疑問を投げかけてみる。

「‥おまえ、帰り道で寝落ちたんだよ。しょうがないから、タクシーで俺んちまで運んだ。」

「えー。どうせなら、私の家に連れて帰ってくれたらよかったのに。
あんたんち、化粧落としないんだもん。
顔がカサカサになっちゃうじゃん。」

ぴき、と熊の顔が引きつる。

「‥道端に捨ててくればよかったな。」

うわ。怒ってる。

「嘘です。ごめんなさい。ありがとう。」

もしょもしょ、と熊に謝罪と感謝を伝えると、目の前のごはんに集中した。