くまさんといっしょ

「ねぇ、くまぁ」

「誰が熊だよ」

溜息を吐きながら、私の隣をゆっくり歩く熊。

お酒をたくさん飲んで、楽しくなっちゃってる私は、頭で熊の腕をぐりぐりしてみる。

飲み会がお開きになった後、同じ沿線に住む私と熊は、地下鉄の駅まで2人で歩いている。

ちなみに、宮島君はJRの駅へ、今井さんは飲み足りない、と、夜の街に消えた。

「うおー。硬いねー。筋肉だねー。」

おぉ。なんだろう。この頭にしっくりくる硬さ。

「おまえなぁ。俺がどんだけ‥。」

ブツブツつぶやきながら、私のやりたいように放っておいてくれる熊。

お前、いいやつだよね。

「うー。眠いぃぃ‥。」

「おまっ!何でここで寝るんだよ?!」

ずるずると引力に負けて地面に引き寄せられる私を抱きとめる、力強くて暖かい何か。

あぁ、眠い‥。