「おっ!雨宮、やっと来たな」
「それより、用事って何っすか?」
「進路調査の紙、お前だけだぞ?出してないの」
「………」
「何だ?その顔……」
「先生、俺…出しましたよね?」
「あぁ…あれか。あれなら捨てた」
「はぁ!?意味わかんねーんだけど…」
「お前、本当に良いのか?」
「何が?良いも悪いも、俺は雨宮流を継ぐって決まってんだよ」
「だが…お前の学力なら大学に進学だって…」
「別に興味ない。用件はそれだけ?ならもう行くわ」
「待て。…ほら。もう一回提出な」
そう言うと、担任である佐久間は律に進路調査の紙を手渡した。
律は溜息をつくと、そのまま受け取り、職員室を出て行った。
教室に戻ると、隼大も戻ってきていた。

