「で、でもお前だって柚と関わりがあっただろう?もしかしたらお前かもしれないだろう?」
「いや、それは絶対にない。お姫様の中での俺への認識は、律先輩のお友達だ。そんな相手を好きになるわけないだろう?」
「…………」
そこまで言われてなかなか決心のつかない律。
この場にいる誰もが、どうしたら良いものかも悩んでいた。
「律。さっきも言ったけど、自分の気持ちに正直になれ。後悔だけは絶対にするな!」
「兄貴…」
「お前の一ノ瀬柚姫に対する気持ちっていうのは、そんなに軽いものだったのか?」
「奏大くん…」
「律、勇気を出せ!結果は必ずしも悪い物ばかりじゃないだろう?」
「淳平くん…」
「律、今からお姫様に会いに行ってこい!俺のリサーチでは、ゴールデンウィーク初日にはお見合いが予定されてるらしいぜ?お見合いになったら正直、どうも出来ないぜ?」
「隼大…」
皆から背中を押された律は、次第に真剣な表情をし始めた。

