「花菜。そんな顔するな」 「でも……」 「慣れてるし、俺は大丈夫だ」 律はそう言うと、花菜の頭を撫でた。 花菜は納得がいかないような表情をしていたが、律はそれ以上何も言わなかった。 「それにしても律。お前、他の女の子達とお姫様に対する態度違いすぎじゃねーの?俺、ちょっと衝撃が大きすぎて、ビックリなんだけど」 「………」 「シカトかーい!」 「……まぁ、迷惑を被ることはあるが、今の対応を変えるつもりはない」 「あっそう…」 律の一貫とした態度に、隼大はもう苦笑いするしかなかった。