そして、律は決心したのか、真っ直ぐ隼大のことを見つめた。
「いや…そんなに真っ直ぐ見つめられても…俺…困るんだけど…」
「…俺にそっちの趣味はない。ふざけたこと言ってんな」
「んなのわかってるって…。あったら怖いわ!」
隼大はわざとそんなことを言い、律が話し出しやすいような雰囲気を作っているようであった。
「俺さ…ダメなんだ…」
「ダメって何が?」
「柚姫のこと…離したくない、独占したいって前よりも強く思うようになって来たんだ。しかも、今日柚とデートして、更にその思いが強くなった。柚を他の男には渡したくない」
そう言い切った律を、隼大は何だか頼もしく思っていた。
その表情から、遂に柚姫へ告白する決心をしたのだと隼大は考え、律の次の言葉を待っていた。

