君といる幸せ




あの後、柚姫のことを家まで送り、律は自分の家に帰ってきた。




すると、律の部屋に隼大がいたのであった。









「よう!お帰り」

「…あぁ…」

「どうだった?お姫様とのデートは…」

「別に…」

「別にってお前な…人のことを呼び出しておいて、それはないだろう?」








そう。
律は柚姫と別れた後、帰りの車の中で隼大に電話をして呼び出したのであった。









「だいたい、今日はクリスマスだぞ?俺だって女の子とのデートの約束があったかもしれないだろう?」

「………」

「いや、そんな相手もいない寂しいクリスマスを過ごしてたから良いんだけどさ…。そんなに冷めた目線で俺のことを見るなよ…」

「………」

「それで、何があったんだよ?何かあったから、こんな夜遅くに俺を呼び出したんだろう?」

「………」

「律?」








律は何か考えるような表情をしていた。