2人は夜景を眺めていたが、突然柚姫がくしゃみをしたのであった。
「柚、寒い?もう行く?」
「あ…いえ、大丈夫です。…まだ見てちゃダメですか?」
「けど…」
「あと少しだけで良いので、お願いします」
「…じゃぁ、あと少しだけな?」
そう言うと、律は柚姫の頭をポンポンと撫でた。
そして、何を思ったのか、いきなり後ろから柚姫のことを抱き締めたのであった。
「り、律先輩?!」
「こうしてたら少しは寒くないだろう?」
「で、でも…」
「何?」
「恥ずかしいです。周りに人がいますし…」
「周りはカップルだらけだし、誰も俺達のことなんて気にしてない」
「けど…」
「あんまり煩いようならその口を塞ぐけど?」
「なっ…」
柚姫はビックリして後ろを振り返った。
するとそのタイミングを見計らってか、律がいきなりキスをして来たのであった。

