君といる幸せ





「承知しました。それにしても、創様は幼馴染の方とご婚約されたんですね」

「あぁ…。兄貴の執着ぶりには本当に驚かされるよ。まだ1歳にもなってない赤ん坊のアイツを見て、結婚を決めてたらしいからな」

「そうなんですね」

「アイツの何処が良いんだか、兄貴の執着と趣味はわかんない。なぁ、柚?」

「えっ!えぇ!?わ、私に聞かれても……」








2人の話に割り込んではいけないと、ずっと傍観していた柚姫。
そんな中、律にいきなり話を振られた柚姫は、驚きのあまり、慌ててしまったのであった。
そんな柚姫の様子に、律は笑いながら話し始めた。









「そんなに慌てなくても良いだろう?」

「す、すみません…」

「では、律様。私はそろそろ…」

「ん?あぁ…」

「では、律様、一ノ瀬様。今日はゆっくりと、ご寛ぎ下さい」








そう言うと、長谷部は部屋から出て行った。